世界陸上が2025年9月13日から東京で開催され、毎日繰り広げられる熱い戦いに見ている側も興奮しっぱなし。
しかし、そんな中ふと疑問に感じたことがあります。
それは「黒人選手多いな〜」ということです。
特に短距離走や長距離走では、多くの黒人選手が素晴らしい成績を残していますよね。
「でも世界陸上で黒人選手が多いのはなぜ?」と素朴な疑問を持たれた方もいるのではないでしょうか。
そこで、本記事ではなぜ陸上で黒人選手が多いのかについて、主な理由を5つ紹介しています。
へ〜、知らなかった。やっぱり根拠があるんだ!と興味深い内容になっていますよ^^
目次
【世界陸上2025】黒人選手が多いのはなぜ?
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一般的に「陸上では黒人選手が多い」というのは紛れもない事実。
そしてその陸上競技で黒人選手が多い理由はやはり身体的な特徴にあります。

つまり黒人は他人種に比べて遺伝的に異なる骨格や筋肉をしているからというものです。
そしてその身体的な特徴が陸上競技で大いに発揮しているということ。
世界陸上を見ていても感じますよね。
見るからに走りの速そうな黒人選手の面々。
事実、短距離や長距離はもとより他のレースでも黒人選手が多く出場しています。
中には決勝戦時のトラックが黒人選手だらけで「ほえ〜」と驚いた方もいるのではないでしょうか。
では、黒人は私たちと身体的に何が違うの?と次なる興味が湧きます。
調べてみると、様々な違う点があり「同じ人間なのにこんなにも違うものか」と驚かされます。
ちなみに人類は何万年も昔にアフリカで誕生したわけですが、現代では世界の人類を大きく分けると3つに分類されますよね。
白人系、アジア系、黒人系の3つです。
では、先ほど黒人は他の人種と比べて遺伝的に骨格や筋肉が違うと話しましたが、どのように違うのでしょうか?
それこそが陸上で黒人選手が有利になる理由5つに繋がるわけですが、その内容について簡単に解説していきます。
【世界陸上2025】黒人選手が陸上で有利になる5つの理由!
引用元:X
陸上で黒人選手が多い理由は次の5つです。
参考
- 【世界陸上】黒人選手が多い理由①骨格が違う
- 【世界陸上】黒人選手が多い理由②中枢の筋肉が発達している
- 【世界陸上】黒人選手が多い理由③瞬発力を発揮しやすい筋肉が多い
- 【世界陸上】黒人選手が多い理由④日常が高地トレーニングのような環境
- 【世界陸上】黒人選手が多い理由⑤恵まれた環境でさらに身体能力がアップ
では、この陸上で黒人選手が多い理由について、1つずつその詳細を見ていきます。
【世界陸上】黒人選手が多い理由①骨格が違う
【世界陸上】黒人選手が多い理由の1つ目は『骨格が違う』というもの。
まぁ、確かにそれは一目で分かります。
黒人選手を見ると、めちゃくちゃデカかったり筋肉もムッキムキ。
本当に同じ人間なの?と疑いたくなるほど美しいメリハリのあるシルエットの人が多いですよね^^
そして一目で「こりゃ勝ち目なさそうだ」と負けた気持ちにもなります。
実際、黒人は遺伝的に他の人種と比べて最も骨格が大きく、一方でアジア人が最も小さいとされているとか。
つまり陸上において黒人の骨格の大きさが有利に働くということです。

一方で、体が大きければ大きいほど不利になるスポーツも存在します。
例えばフィギアスケートや体操系、そしてスノーボードなどは体が小さな方が遠心力などの面で有利だと考える人も多いです。
体が大きいと不利という点では乗馬もそうかもしれませんね。
【世界陸上】黒人選手が多い理由②中枢の筋肉が発達している
【世界陸上】黒人選手が多い理由の2つ目は『中枢の筋肉が発達している』というもの。
中枢の筋肉というのは、お尻やもも裏、背中、お腹などの体幹に近い筋肉のこと。
これら体幹の筋肉が黒人は大きく発達しています。
そうすると、スポーツで基本となる動作が取りやすいということのようです。
また黒人はこれらの中枢筋肉が発達している一方で、体の中心から外にかけての末端の部分の筋肉はスマート。
つまり外側の筋肉に余計なパワーを使うことなく、中枢の筋肉をフルに使うことができるというのも陸上で黒人選手が有利になる理由です。
そして上半身に関しても同じことがいえます。
肩の筋肉に加えて肘を曲げたり伸ばしたりする上腕二頭筋や上腕三頭筋もムッキムキですよね。
それに比べて前腕の筋群はふくらはぎと同じくスマートです。
陸上において腕振りはかなり重要になりますが、この腕振りについても黒人は最適な腕の形をしているということです。
【世界陸上】黒人選手が多い理由③瞬発力を発揮しやすい筋肉が多い
【世界陸上】黒人選手が多い理由の3つ目は、『瞬発力を発揮しやすい筋肉が多い』です。
これもまた生まれ持った遺伝的な要素ですが、黒人は生まれつき速筋線維が多く存在すると言われています。
生まれつきの筋線維組成で速筋線維の割合が高く、筋肉量も勝るためスプリントに有利とされる
引用元:陸上競技短距離種目における黒人選手活躍の環境要因に関する一研究
この速筋線維というのは素早く収縮することができる筋肉のことで、瞬発力やパワーを必要とする運動をするときに役立ちます。
つまり、短距離のような瞬発的に大きなパワーを要する競技で黒人は大いに力を発揮できるということです。
【世界陸上】黒人選手が多い理由④日常が高地トレーニングのような環境
【世界陸上】黒人選手が多い理由の4つ目は、『高地トレーニングのような環境』です。
先ほど、黒人には瞬発力を発揮しやすい速筋線維を多く持っていると言いました。
しかしこの速筋線維は大きな力を瞬時に発揮できる反面、持久力がなく疲れやすい筋肉とも知られています。
だけど、短距離だけじゃなく持久力が必要になる長距離走でも黒人選手を多く見ますよね?
あれはなぜ?と思いますが、それには育ってきた環境が大きく関係しているようです。
フルマラソンのような長距離で活躍する選手の多くが実は東アフリカ出身。
特にケニアとエチオピア出身の選手が多いのも、彼らの住む環境が関係していると考えられます。
例えば、世界中のマラソン大会で上位を占めるケニア人ランナーのほとんどが、高地であるリフトバレーで練習し生活もしています。
中でも多くの一流ランナーを排出する街の一つであるイテンは、ケニア西部の標高2400メートル以上の高地として知られているとか。
ちなみに”高地”とは、低圧、低酸素、低温の環境のこと。
標高が高い山に行くと”高山病”にかかるなんて言われますよね。
低圧、低酸素、低温で頭が痛くなったり具合が悪くなったりするのが高山病です。
日頃から、そのような過酷な環境で生活し自然と”高地トレーニング”を行っている東アフリカの人々。
マラソンの練習でも”高地トレーニング”により身体中の酸素運搬および消費力のアップや、持久力のアップに繋げられるとされています。

またこうした環境にプラス、イテンでは農村特有の厳しいしつけや、質素な食事、走り回るのに最適な立地条件もマラソンに強くなる条件と言えるでしょう。
そして「マラソンで優勝して賞金を手に入れ、苦しい生活を変えるんだ!」という”アメリカンドリーム”的な要素も人々にやる気を持たせているようです。
【世界陸上】黒人選手が多い理由⑤恵まれた環境でさらに身体能力がアップ
【世界陸上】黒人選手が多い理由の5つ目は、『恵まれた環境でさらに身体能力アップ』です。
先ほど、過酷な環境が…と説明したばかりなのに今度は "恵まれた環境”とはどういうことなのでしょうか?
実は、多くの陸上大会でメダルを獲得している国がどこだか知っていますか?
そうです、アメリカです。
ちなみに、アメリカといっても例外なく多くの黒人選手がメダルを獲得しているわけですが、これにはまさに”恵まれた環境”が関係しています。
アメリカが何事においても他国と比べて群を抜いていることといえば、”情報力”そして”圧倒的な技術力”に関してです。
この”情報力”そして”圧倒的な技術力”もまたスポーツにおいてかなり重要になります。
例えば、大量のデータを分析してそれを用いて戦略を立てることもそう。
現代では、練習の見直しを行ったりと”スポーツ科学に基づいたトレーニング方法”が施されるのも当たり前になってきていますよね。
アフリカをルーツにもつ身体能力の高い黒人選手が多くいるアメリカ。
身体能力×スポーツ科学が施されれば、当然のことながら相乗効果も期待できるでしょう。
まとめ
世界陸上で黒人選手が多いのはなぜ?についてまとめです。
まとめ
- そもそも骨格が違う
- 中枢の筋肉が発達している
- 瞬発力を発揮しやすい筋肉が多い
- 日常が高地トレーニングのような環境
- 恵まれた環境でさらに身体能力がアップ
黒人と私たちでは持ってるものが元々違うということがよく分かりました。
とはいえ、長年の日本のリレー競技のように技術力を磨けば上位に食い込める競技もあるのは事実。
身体能力をうまくカバーできる画期的な技術力が今後磨かれていくことを期待したいですね^^